#253

ちょっと前にはなりますがひさしぶりに撮影をしました。
あるPVを観てこれは"ファッショナブル"だと思い何度も
そのPVを観て、この感じ、この空気感を次の撮影に
反映させたいと思い、スタイリストさんとカメラマンさん
との打ち合わせで伝えました。
その時は外出自粛真っ只中だったのでビデオ通話での
打ち合わせで、この高まっている気持ちはおそらく伝わりに
くいと思い他のイメージ画像やちょとした説明文も
打ち合わせ中に送って話していました。(笑)
当日までに意思疎通もかなりとれていたので結果はバッチリ。
ただ今思えば、「当日は口を出さずに任せるよ!」とか
言っておきながら要所要所に口を挟み、この構成にもっていった事を
ここで謝らさせていただきます。。

ところで文頭に述べた、"ファッショナブル"という言葉についてですが、
この言葉はNuGgETSのブランド説明でも必ず使っており、
これには引用元がありまして石津謙介さんが言われている言葉を
ほぼ頂戴しています。
ちょっと言い訳をさせて貰うと、石津謙介さんの出版物を読み漁っていた
時期があり考え方や生き方にはとても影響を受けました。
それ以上に影響を受けたというか、自分の服に対しての全てを
培ったのはネペンテスでの6年間であって清水さんの考え方や服の
捉え方でした。(ネペンテスの話になるとめちゃくちゃ長文に
なったので、また然るべく時期がきたらしっかりと話したいと思います。)
そこで経験させて貰った実体験と、本を読んで得た知識や情報を
じぶんなり消化し自ブランドの骨子にしたいと思い"ファッショナブル"という
言葉を使っています。

そしてこの"ファッショナブル"という言葉。
要約すると、その時、時流の流れにあるものが"ファッショナブル"であって
それは衣服に限らず、といった感じでしょうか。
じぶんの解釈でいうとファッションは文化のほんの一部であって
"ファッショナブル"という言葉はファッションの場だけで使う言葉では
ないということ。

その考えを最も感じられたのが、ふとテレビを見ていて、
当時はNHK連続小説「まんぷく」を放映していた時で、そのモデルとなった
安藤百福さんの生涯を描いた番組の中で、インスタントラーメンを
アメリカへ進出しようと視察に行った際にバイヤーのなにげない行動で
コップに乾麺を割り入れフォークで食べた姿を見て安藤さんは
"ファッショナブル"と言ったそうです。
これだわ〜って思いました。こう使うんだ〜って。



ていう、ファッショナブルという言葉について持論があるという話でした。。
長々と失礼しました。



2020.06.21
小法師隆平